​理事長ご挨拶

今を遡ること30数年前の1980年代半ば、日本のユーフォニアム・テューバ界は大きな転機を迎えていました。

当時若手だった現在の日本の重鎮ユーフォニアム・テューバ奏者の方々がアメリカで行われた国際ユーフォニアム・テューバカンファレンスに参加されたりブライアン・ボーマン氏、故レイモンド・ヤング氏、ウインストン・モーリス氏やロジャー・ボボ氏といったユーフォニアム・テューバの名プレーヤーたちが相次いで初来日、生でその素晴らしい演奏に触れる機会が頻繁に訪れたりと世界との交流が活発になっていました。その頃アメリカではレナード・ファルコーニ国際ユーフォニアムコンクール(現レナード・ファルコーニ国際ユーフォニアム・テューバコンクール)が初開催、日本においても日本管打楽器コンクールにユーフォニアム部門、テューバ部門が設立、開催となりユーフォニアム・テューバ奏者のモチベーションと演奏スキルが著しく向上、のちに海外でも多くの日本人ユーフォニアム・テューバ奏者が活躍するきっかけとなりました。 そして1990年には世界の有名なプレーヤーが一堂に集う国際ユーフォニアム・テューバカンファレンスが札幌にて行われ日本のユーフォニアム・テューバ界は一つの黄金期を迎えることとなりました。

そんな時代の流れの中、1985年に日本ユーフォニアム・テューバ協会は産ぶ声を上げましたが現在に続く隆盛の礎を築きあげるにあたり当協会が多大な尽力、貢献を果たされてきた事は疑いようがありません。そしてこの度、歴史ある日本ユーフォニアム・テューバ協会の理事長に就任いたしました事は大変光栄であり、同時にその功績を引き継ぎ協会を先導していく事に強い責任を感じております。

この30年で日本のユーフォニアム・テューバ界はめざましい発展をとげました。海外のコンクールで日本人奏者が上位入賞する事はもう珍しい事ではなく各国への留学経験者も増え世界との繋がりを持つ人材も多数現れてきています。そしてプロ、アマチュアを含め全国にユーフォニアム・テューバの組織、団体が創設されそれぞれ活発に活動し日本のユーフォニアム・テューバ界は成熟の域に達していると言っても過言ではありません。たくさんの熱心なユーフォニアム・テューバの愛好家の方達に喜んでもらえる様、様々な催しを企画してていこうと思います。そしてこれは大きな夢なのですが多くの素晴らしい人材を抱えユーフォニアム・テューバ大国となった現在の日本から1990年札幌大会の様な世界へ発信していける様なイベントを再び開催する事が出来たならと願っています。

ユーフォニアム・テューバに携わるすべての方にとって実りある催しの実現には正直高いハードルが待ち構えていますが皆さんに喜んでいただける様、精一杯尽力していく所存ですのでぜひ皆様のご支援、ご協力の程、心より熱く申し上げます。
                                                                             

日本ユーフォニアム・テューバ協会理事長 幡野武